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妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年間妊娠しない場合、下記の、どの検査が必要であるか見極めていきます。検査結果に基づいて、どのような妊娠をご希望であるかなど、お聞かせいただいたうえで、治療の内容を決定していきます。

不妊検査に関連する項目

超音波検査

子宮・卵巣の状態をモニターに映して確認する。子宮筋腫の有無や、卵胞形成・子宮内膜の厚さなどを調べます。

ホルモン検査

血液中のホルモンを測定することにより、排卵障害の原因や卵巣機能不全などの有無などを調べます。

卵管通気検査・通水検査

カテーテルを子宮に挿入し、炭酸ガスや生理食塩水を注入し、卵管が通っているかを確認します。

フーナーテスト

性交後の子宮頸管粘液を採取し、精子が頸管内に入っているか、運動精子がどれくらいあるかを顕微鏡で調べます。

抗精子抗体検査

フーナーテストが不良の場合、女性の血液中に抗精子抗体がないかどうかを調べます。不妊女性の3~5%が保有しているといわれます。また男性が自身の精子に対して抗体を形成する場合もあります。

精液検査

5日前後の禁欲後にマスターベーションして採取した精液を調べます。当院では精子運動解析装置(SMAS)で精子の数・運動性を正確に測定しています。


不妊治療の基本的な考えは、「よりよい卵子とよりよい精子が出会えるようにする」ことです。一般的には、タイミング法→排卵誘発法→人工授精→体外受精というように、数周期で妊娠しない場合に条件を変えながら治療していきます。

生命に対する考え方は、その方の宗教観や人生観によっても変わってきます。またご夫婦でも異なることも多くあります。どこまでの治療をお求めになるか、ご夫婦でよく相談されたうえで治療に望まれることをお勧めします。

不妊治療に関連する項目

 

 

タイミング法

排卵の直前、最も妊娠しやすいと言われている時期に性交を持つように指導します。卵胞の大きさや頸管粘液や尿中LHから排卵時期を推定します。

 

排卵誘発法

内服薬や注射で排卵を誘発方法です。排卵障害の場合に行う方法ですが、排卵があっても、タイミング法では妊娠に至らない場合なども行います。ただし多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群の危険もあり超音波検査等での管理が必要です。

 

人工授精

本来膣内に射精する精子を洗浄濃縮し、最も妊娠しやすい時期に子宮内に注入する方法です。

 

生殖補助医療(体外受精、顕微授精)

タイミング法や人工授精でも妊娠しない場合や、精子の数が少ない場合、抗精子抗体陽性の場合など通常の治療では妊娠しない場合に生殖補助医療の対象になります。超音波装置で観察しながら、細い針を穿刺して卵巣から卵子を採取し、体外で精子と受精させ、培養器で育てて数日後に子宮内に受精卵(胚)を戻す方法です。体外受精は実際に卵子と精子が受精するかどうかといった受精テストでもあります。精子と卵子が自然に受精しない場合、あるいは精子数が極端に少ない場合は、細い針で精子を卵子の中に注入する方法(顕微授精)がありますが、現在当院では行っておりません。たくさんの受精卵が得られた場合、余剰胚を凍結し、改めて別の周期に戻す方法もあります(凍結胚移植)。

 
 

 

 
 
お申し出ください。

これまでの検査履歴や治療について

ご遠慮なさらず、これまでの経過をお申し出いただくことで、お体への負担を減らせるよう、留意できます。